no.3 僕は内気の恐怖から立ち直った。

僕の体験談をお話します。

第一章 小学校時代
僕は小学生時代、明るい性格だった。
ここが「生まれつきの内気」の人間と違うところだ。
「人見知り」という単語を聞くと、幼児の頃から
親の背中の後ろに隠れてオドオドビクビクしている
イメージを持つ人がいるかもしれない。だが
僕はそうではなかった。

授業ではよく発言をしていたし、
休み時間は友だちと校庭を走り回って遊んでいた。

ただ「友人を自分から遊びに誘う」ことがどうしても
出来なかった。

「今日遊べる?」「うちに来ない?」
という一言が喉のところで引っかかって出ない。
いつも「相手が誘ってくれるのを待っている」
そんな特殊な側面を持つ児童だった。

恋愛も同じで、異性をデートに誘うなんて
とてもできなかった。

第二章 中学校でのいじめ
中学校以降はいじめを受けた影響で、暗い性格になった。
主題ではないので「理由」「いじめの詳細」は省くが
元々心に欠けがあった少年が弱点を突かれて
誰も信じられなくなった。

そんな中、僕に小さな変化がやってくる。

第三章 本を読み始める
僕は図書館に通い始めた。
大人向けの心理学や成功哲学系の読書を始めた。

記憶をたどると
「サッカーで試合に出れなくて悔しい」と追い詰められた
のが、直接のきっかけだったと思う。
本屋に並ぶ「少年サッカーの上達書」が初心者向けの
内容で役に立たなくなってきたので
プロサッカー選手の伝記や戦術書、筋トレについての
理論などを求めて継続的に図書館に通って
本を読み続けた。

ついでに心理学系の「人の心」に関する本も読んで
「自分のこの臆病な性格を何とかしたい」という
願いに対する解決策を、本に求めようとした。

第四章 自己啓発書
そんな中僕が関心を持ったのが「成功哲学」という分野の
書籍だ。
「プラス思考」「夢の実現」をテーマにする
前向きな読書だ。

内容はビジネス系の「予定の立て方、目標の立て方」だったり
「未来を毎日思い描けば、やがて実現する」という
宗教(スピリチュアル)気味の励ましの本だったりした。

ここが僕の他人とは違うところだ。
僕は決してメンタルクリニックや精神科病院の門を叩かず
自力で自分を治そうと試みた。
当時精神疾患(社交不安障害など)に対する世の認知が
不完全だったのもあるが、僕にはどうしても自分の症状が
病気とは思えなかった。

読書も「心理学」であって「精神医学」ではなかった。
そして月日が流れ、僕の努力が実を結び始める。

第五章 恐怖克服法
僕は独学の理論を体系化して、部分的に効果を出せた。
「恐怖克服法」と後に名付けることになる、特殊な
イメージトレーニングだ。

高校3年生のとき
「悪口を言ってきたり、僕を馬鹿にしてくる同級生」
に「やめろ」の一言が言えるようになった。
僕にとっては初めての成功体験で、嬉しかった。

それと同時に周りの人へ自分の意見や考え方を
ちょっとずつ口に出して言えるようになった。

この当時使っていたトレーニングはブログ上に残して
あります。
興味がある人は参考にしてください。
恐怖克服法第一回
恐怖克服法第二回

第六章 強いストレス
僕は高校卒業のとき、上記の「恐怖克服法」を使って
自分の人生を切り開いていった。
元々人が苦手だったし、アルバイトなどで
他人から強いプレッシャーを受けるのに耐えられそうになかった。

進路に悩み、大学進学を拒否して
(就職活動もせず)4年が過ぎた。

親に見放され(仲が悪くなり)
一人暮らしを始めて
金銭的に困り、貯金が底をつき
絶望と孤独の中「統合失調症(とうごうしっちょうしょう)」
と呼ばれる精神疾患にかかった。

第七章 対人関係療法
僕はかなりのレアケース(珍しい事例)だった。
精神科病院や学校(幼稚園から高校まで)での
周囲の人間を観察しても、「僕と同じだ」と共感できる
人に出会えたためしがない。

統合失調症になったあとも、一時中断せざるを得なかった
読書も少しずつ再開することができた。

自分が精神科系の病気に分類されたのを機に、僕の読書は
「精神医学」にも幅を広げることになった。

その中である日、本屋で見つけた
対人関係療法でなおす社交不安障害
という本がある。
この本の教えが僕に腑に落ちるものだったため
怖いと感じながらも、少しずつ勇気を出す練習を
していった。

コツコツと何年も実行を続けただろう。
僕は就職したり、初対面の人と会話のやりとりができる
くらいまで改善した。

まだ道半ばではあるが、順調な風に乗れた気がする。

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