人見知りの「恐怖」は克服できる

人見知りは治らない。
生まれつきの性格だから。
こう言う人がいるけど、これは半分だけ正しい。
人見知りが生まれつきだ、というのは本当。
でもそれは、変えることができる。

・生まれつき
とある幼稚園の先生によると、小さい子供は
二つのタイプがあるらしい。
これまで見たことがないおもちゃがある。
そんな時、二つの対応に分かれる。

一つ目は、何も恐れることなくそれに向かっていく子供。
もう一つは、親の顔色をうかがって、大丈夫かどうか
確かめてからおもちゃに向かう子供。

この後者が「人見知り」の卵である。

また、遺伝子にも「人見知り」の遺伝子があるらしい。
新しい刺激を次々に求める人。
冒険より安全、安定を求める人。
そんなことが遺伝子に記憶されているそうだ。

「では何で人見知りが克服できるなんて言うの?」
そう思う人、いるかな。

確かに遺伝的な「落ち着いた、安定を求める性格」を
変えることはかなり難しい。

でも「新しい人に対する恐怖」をなくすこと。
これは可能だ。
なぜなら、僕がそれをできるようになったから。

人見知りのつらい部分。
「初対面の人に対して緊張してしまう」
「なかなかグループに溶け込めない」
そういった苦しさは克服可能だ。

この方法を使って人見知りを克服した場合、
これまでとは別世界が待っている。

初対面の人と向かい合っても、過剰な恐怖を感じない。
自然体で他者と接することができる。
「人見知り」を「落ち着いた感じの人」へ
変えることができるんだ。

人見知りの良いところ。
思いつくだろうか。
どうしても明るい人の方がいいと
思ってしまいがちだけど。

でも人見知りの人が明るい人に憧れを抱くように、
明るい人も人見知りな人に憧れを抱いているかもしれない。

少ない人数でも、深い安定した関係を作れる。
じっくりと考え、決断を下す能力。
相手のことを思いやる心。
優しさ。落ち着き。優雅さ。

人見知りの人にとって当たり前であること。
それは「才能」と言ってもいい。

・人見知りは悪いことじゃない
僕が人見知りの恐怖で苦しんでいた頃。
人見知りというのは短所だと思っていた。
人見知りだと初対面の人とうまく話せない。
友達付き合いも人見知りのせいでどうしても少なくなる。
僕は自分の人見知りについてコンプレックスを持っていた。

でもそうじゃないんだな。
僕は今も人見知りだ。
他人にガンガン話しかけるほうでもない。
いつもおとなしく、落ち着いている。

でも「恐怖」をある程度取り除くことができた。
そうしたら「人見知りってすばらしいな」と思えるようになった。

例えばよくしゃべる、外向的な人。
彼らは行動することばかりに目が行きがちである。
好きな人ができた場合、ガンガン話しかけて、デートに誘い、
思いを伝える。

でもさ。成功率って低いよね。軽い人のように見られるかもしれないし。

でも人見知りな人。
彼らはどうするか。
人間としての絆から入るんだ。

相手をじっくり観察する。
そして、話しかけるタイミングが来たとき。
重みのあるしっかりとした言葉で、「相手との絆」を
深めようとする。
相手とすれば、こちらの方が好感を持つだろう。

外向的な人は、あてずっぽう。
人見知りな人は、狙いを定めた射撃。

外向的な人はたくさんの人と表面だけの浅い付き合いになる。
人見知りの人は少ない人数と深い絆で結ばれる。
どちらも一長一短なんだ。
人見知りの人は、その「少なさ」で困ることが多いしね。

人見知りというのは、マイナスでは決してない。
工夫次第で、プラスになるんだ。

人見知りの「悪いところ」に目を向けて、人見知りを嘆く。
それよりも人見知りの「良いところ」を見て、人見知りを楽しむ。
人見知りの「悪いところ」を直視して、一歩ずつ克服していく。
こっちの方がいい。

薄暗い、落とし穴の中で。
「なんで人見知りなんだ!」と大声で叫ぶよりも。
壁に手をかけ、上を目指そう。
上に登るための道具を作ろう。

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